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コミュニケーションについて(その1)

コミュニケーションとは、送り手(コミュニケーションを開始する方、又はその欲求を持った方)が、
「設定した明らかな目的や情報」に対する受け手の「知覚・関与」反応を得る為の手法/手続きです。

従って通常、送り手がその機会を作り、受け手を指定して始められるのですが、
実際コミュニケーションするのは「受け手」であり、その受け手が関与している、必要としている「領域」にのみ
成立します。逆に受け手にその気が無ければコミュニケーションは成立しません。

又、例えコミュニケーションが成立しても受け手の知覚が前提となるので、受け手側の環世界、
外部世界の認知・認識・観察力に依存し、その範囲にあった場合のみ受け手の中で意味の作り直しが
行われるので、同一事象でも「違う意味」「関係概念」に成らざるを得ず、必然的にそのコミュニケーションの
内部にある情報の絶対量も異なる事となります。

従って、当然受け手の守備範囲で見たいと思う様に見てしまう、見えてしまう、理解し易い形に
意訳・解釈・デフォルメされる事になってしまいます。

これらの事からコミュニケーションと言う手法/手続きは一種・一瞬の双方間に個別に生まれる刺激作用で、
とても非効率・不確かで厳密には「殆ど伝わらない」、と考えてしまうと悲しい気持ちになるのですが

実際は、日々ビジネスの中で一通の電子メールやちょっとした会話でもコミュニケーションが成立している
と感じられるのは、実は双方の「知覚・関与」に関わる膨大な背景・付帯・環境情報が、既にかなり近い範囲で
一致していて、

送り手がその内部変化を「意味ある内容」として言語や図形/音源に変換した時、デフォルメ・減衰ながらも
受け手には関与すべき刺激として感じられ、受け手内部でも「解釈」を通じ同様な変化が生じているからです。

逆に、この「意味ある内容」や「解釈」を生み出し構成している要素、前述の"双方の「知覚・関与」に関わる
膨大な付帯・環境情報"こそがコミュニケーションの「要」と考えられ、それらが双方の前提としてかなり同質に
知覚・関与できている状態では、設定した目的や情報に対し相互に期待以上の「知覚・関与」の高まりが得られる
場合も体感された事がある筈です。

この効果的なコミュニケーションのもたらす高いポテンシャルは、別な角度から考えると送り手と受け手の
「認知」「脳科学」のプロセスで理解できる気がしていて

この場合の「認知」の仕組みは、アフォードする構成要素として言語学的には「語彙」と「文法」であり、
更に広義では「パターン」と「シーケンス」と考えています。

「パターン」とは「意味ある内容」を形作る為に必要な詳細な内外要素とその構造群(語彙や表現、表情や雰囲気等)、
「シーケンス」とは時系列配列・順序(表示・表現順、組み立て)です。

次回、「バナナの交換」と「チーズと迷路とネズミ」の話で「意味ある内容」を組み立ててみようと思います。


※「事実など無い、あるのは解釈だけだ」 と、かなり昔にニーチェはつぶやいていたそうです。。

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