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思考のパターンについて(その2)

視覚生物であるヒトは、視神経が100万本以上、映像処理には大脳新皮質の50%以上の面積を使っているのに対し、
聴覚神経は3万本、新皮質上の処理面積は5%程度です。この事からも「視る(映像・画像)」能力が解釈・思考・判断に対して
大量の情報提供を行い、その処理に大きな影響を及ぼしている可能性があるか判ります。

ヒトは「視る」能力から「描く」能力を高め、その時代の情報を「面の思考・コミュニケーションの発露」として洞窟に壁画で
描き残しました。この思考パターンと表現が現代においてもヒトとしての根源的で動物的な能力である事は、例えば
Tony Buzan氏が提唱する「Mind map手法」が世界中で通用する「意味を記録する共通手法」である事からも理解できるでしょう。


この「送り手側の思考パターン」から表現された情報は、受け手側が「視る・聴く」事によって受け手側の思考パターンを刺激し、
思考の連鎖を生み出してゆくのですが、各伝達手法には

「一つあたりの情報の量(と同期性)と、伝達する範囲(と非同期性)の反比例」 が関係していて、

扱う情報量の多さでは   「視る(映像・画像)」>「聴く・話す(音声)」>「描く(描画)」
伝達可能な範囲の広さでは 「視る(映像・画像)」<「聴く・話す(音声)」<「描く(描画)」 となります。

そしてヒトの社会性が広がると同時に「(非同期性含む)伝達範囲の広さ」「正確に受け手に情報を再現する事」が必要条件となり、
「描く(描画)→記す(文字)」への進化が進むと同時に「面の思考」から「線の思考」へと、送り手・受け手双方ががシフトしていった
とも考えられます。


※過去は「視る(映像・画像)」≒同期性(その時、その場所でしか伝わらない)と言う解釈ですが、現在はテレビ会議や
youtube等のツールの変化・普及から大きく様変わりしている、、事は、後のテーマで考えてみる事にします。


現状、ビジネスの前線では「線の思考」が主役であり、5W2Hや3C・4P、ロジカルシンキングや各種フレームワーク
(これらの多くは「面の思考」を反映していますが)を駆使しながらも「文字で表現された情報(語彙と文法)」が
コミュニケーションの中心となっています。

ただ、そこに関わるヒトの頭の中では常に自然に「線と面の思考」が激しく交互に行き来していて、
その「思考パターン特性を生かす」為にも伝えたい事に対する「適切な表現・コミュニケーション手法の選択」を意識し
利用してゆく事が必要なのだと感じています。

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最近、「iPad」や「iPhone4」のニュースや特集を良く読みます。
その度に「線の思考」だけでは「iPad」の様な製品を創出したり、その価値を正確に表現・伝達できない気がしています。。

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