■「ナレッジワーカー」「ナレッジワーク」の定義
近年、日本は「知識社会」のベースの上で更に業種/業界内通念や技術に囚われず
大胆に知識・経験の新結合や読替えを行い、新たな領域や価値観を創出・実現してゆく
「知識組換えの時代」に入ったとされています。※
※「知識組換えの衝撃~現代産業構造の変化の本質~」経済産業省2008年
同時に、従来の目的に沿って最適化されてきた「仕事・業務の進め方」自体の陳腐化に伴い、
次の成長源泉となる新たな事業と最適な「仕事・業務のやり方」を、対応組織やメンバーが
自ら考えながら実行するスタイルが非常に重要な要素となったと言って良いでしょう。
これら「新たな目的達成に向け、その成果自体と実行手順・プロセスの設定・設計も担当する
メンバーが自ら行う」といった業務を「ナレッジワーク」、担当者を「ナレッジワーカー」と規定し
その非線形で業務マニュアルが成立しづらく、ややもすると属人化する暗黙知を前提とした
企業内業務と担当ナレッジワーカー像として、弊社及び協力頂けた他社の研究/開発職、
企画/マーケティング業務、及び新規事業部隊に従事するワーカーを被験者に設定して、
実際の実務効率・効果の測定・検証実験を行いました。
「知識労働者(ナレッジワーカー)」と言う言葉を正確に定義しようとすると、「テクノロジスト=
自らの専門領域によって自己を規定し、組織でなく専門分野に帰属意識を忠誠心を持つ」人※
とされますが、今回ここで使用する「ナレッジワーカー」は、厳密にそこに当てはまりません。
※「Managing in the Next society」 Peter.F.Drucker 2002年
言い換えれば、企業前線でのイノベーターとしての彼らは、その課題解決に該当するであろう
国家資格や従来価値観に基づく専門知識について必ずしも獲得・精通している事は求められず、
むしろ事前に明確な業務内容・手順が設定できない中で、新たな視点で課題解決への困難な
道筋を自発的に作り上げながら進む事のできる「変革に対するモチベーション」を持続的に
持てる人材かどうかが最も重要と言えるでしょう。
後日談ですが、このワーカ分類には東京工業大学大学院・妹尾准教授が仮説立てられた
「ナレッジワーク」「スキルワーク」「マニュアルワーク」のご説明が最も的確だと思いました。※
企業内において「ナレッジワーカーはナレッジワークしかしない」のではなく、最もそれに時間と
自己能力を振り向けている、と言う意味で解釈してください。
・「ナレッジワーク」 ・・産出物を自分で決める、やり方も自分で決める
・「スキルワーク」 ・・産出物を他者が決める、やり方は自分で決める
・「マニュアルワーク」・・産出物を他者が決める、やり方も他者が決める
※「知的生産性向上における個人と組織の結びつき」 妹尾大氏 2010年
このナレッジワークを行う「ナレッジワーカー」が、効率的・効果的に業務を進める為に必要と
考えられる「最適な手法=コミュニケーションツール」の要素を明らかにしてゆく事が目的です。


平日10:00-17:00




















