残る「記録義務」派と「チラシの裏」派について、一気に考えてみます。
実はどちらも弊社にとって「お役に立ちづらい」利用傾向ではあるのですが・・
「記録義務」派の特徴は、打合せや会議の場で交わされる「会話や言葉」を「機械的」に捉えて、「文章」を中心と
した記録に残す傾向を指しています。
多くの場合、その目的は後で議事録としてWORD等にし直し「他者に報告する」「記録として事実を残す」事であったり、
それを受けた自分の今後の活動に向けて「どの様な発言・指示があったか」を見返す保険であったりします。
そして他「・・」派と大きく異なる点は、「内容は、表現を整えはしても主観を加えない、修正・変更しない」事です。
従って、記録内容を「別な形式(例えばチャート図等)」にしたり「TO DOリスト」の様な機能的な書式にはせず、
この行為の最終ゴールは「機械的・写実的に、解釈・考察・要約をせず、ありのままの事実」として「文章化」する、
と言えます。
ただ、ヒアリングを続けるうちに非常に難しい課題がそこにはある事が判りました。
それは記録者にとっての「事実」と他参加者のそれの間に「微妙な差」が出易い事です。
これは記録者の「記録スキル」≒「事実を修正・変更せずに、総意としての適切な表現(主観的解釈ではない)を選ぶ事」と
錯綜・発散しがちな打合せや会議の場にいる参加者全員が「記録として残さなくてはならない事実は何か」≒「何を議論し、
何を記録すべきか、それは何故か」について合意の上で「会話や言葉を選び重ねてゆくスキル」だと感じます。
この意味で「記録義務」派に求められる真の記録スキルとは、実は圧倒的に他「・・」派より高度、と言えるでしょう。
■とある会議での議事録下書き

次に「チラシの裏」派、これは読んで字の如く「別にノートである必要は無いし、そもそも"記録"って事ではなくて・・」と
非常にヒアリングがし難かった利用者の皆様です。
この傾向の強い利用者は大きく2タイプあり、一つ目は「企業のマネジメント層」、二つ目は「天才・ヒラメキ」派に近い層
でした。
まず、企業のマネジメント層では(・・・ヒアリングし難かった理由でもあります)、予定管理の為の手帳にはアポイント等が
ビッシリと書き込まれているケースが多いのですが、それは「ノートをとる、とっている」とはちょっと言えません。
彼らの多くの意見は、「考え、即座に判断する事が仕事だから、いちいち書きとめたりしない」「必要な事は、発言すると
相手がノートを取ってくれる」「話を聞きながら、貰った資料に書きこんだりはする」・・等、確かにマネジメント層の
働き方に沿って理解できる点が多くありました。
次に「天才・ヒラメキ」派に近い層では、ちょっと理解が出来ない点があるのですが、「アタマに入れる為に、何となく受けた
感覚・印象に沿って手を動かしてみている」と言う事、らしいです。
但し「天才・ヒラメキ」派と区別した理由は「特にその後にアウトプットを意識していない」と言う点で、この層の意見だと
「大事な事は忘れない、忘れてしまう事はどうでも良い事」だそうです。
※学術的にこう言う記憶手法があるのか調べてみましたが、見つけられませんでした。。
この「チラシの裏」派は「とても忙しい」「使わないものは使わない、その必要が無い」と取り付く島も無い場合、若しくは
「天才・ヒラメキ」派に近いものの、非常にレアな存在で出会えない、と言う理由からこれ以上は調査できていません。。
■ヒトと話しながら何となく手が動き・・

以上、本質的な仮説と検証点/実験設計に至る手前のプレ調査についてまとめてみました。この観察(実際には100名程度)を基に
このテーマの初回に図示したマトリクスを作り、ある一つの「仮説」に行き着く訳ですが、それは次回とします。


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