通常、企業は効率化を目指すほど整然と組織化された「目的別専門集団」での活動が中心となります。
具体的には営業部や経理部、物流部等の役割分担を行う事で各種情報と処理を統合・最適化し
コストダウンとリスクヘッジを図つつり、無駄や矛盾、判断の多様化とスピードダウンを防ぐ事で
担当業務を高回転させ大量処理を可能として来ました。
同時にメンバーは隣接して座り、重要な情報から自分の担当外業務の情報、ちょっとした周囲の状態を
緊密に共有し合う事で情報の非対称性を是正し、拠り所となる経験や知識・知恵を共有・蓄積する
「場・土壌」を作り上げ、その上で業務品質や効率性・再現性を高めてきたと言えるでしょう。
更に、実際のオフィスでは「表情、机上の状態、周囲との雰囲気、使っている言葉やトーン」は、無意識に
相互に多くの情報(意味)を提供していて、それらは総合的に「今、何をしているか」「忙しいか、手が空いているか」
「体調は良さそうか」「自分に気が付いているか、話しかけられそうか」等の意味に解釈し直す事ができます。
これら拠り所となる「場・土壌」とは、単純化して言えば「文脈情報やコンテクスト」と言われる
「自然に伝わり共有できる背景・周辺情報」であり、個々のメンバーの作業品質や能率、チームの一体感等の
所謂「阿吽の呼吸」を生む重要な仕掛けのひとつとなっています。
この言葉にはし難い「文脈情報やコンテクスト」は、実はコミュニケーションそのものを効率的・効果的に
成立させ、共通の目的を達成してゆく事に非常に重要な役割を果たしていると言えるでしょう。
そしてナレッジワーク・ナレッジワーカー間のコミュニケーションでは、更に深く「やる事・やり方」について
相互の意図や解釈、判断の共有が必要とされると同時に、組織内情報の陳腐化・マンネリ化を打開する
新たな視点や気付き、知識・知恵を加える枠組みとして、時間や場所に囚われない様々なワークスタイルと
チームワークを許容し、緩やかにメンバー同士が繋がる要素が重要視されはじめています。
ここ数年のSNSやTiwwter等のコミュニケーションツールを活用しようとする背景もこの要素からであり
所属組織内に留まらず、他組織や共通の課題認識を持つ社外のメンバーとも簡単に「場と土壌」を実現・共有でき、
その中での情報交換やタイムリーなフィードバックに大きな魅力・価値が感じられはじめたと考えられます。
これらの事から、過去は隣接して座る事のみで培っていた「一体感・チームワーク」自体の解釈を広く捉え直し
常にナレッジワークの効果を最大化する為に、いつでも何処にいても感じられる、活用できる仕掛けが必要だと考え
単なる電子メールや、グループウェアでは提供不可能な文脈情報やコンテクスト、拠り所とできる「場・土壌」
となる機能が必須だと考えるに至りました。
















